| 三国志〈第4巻〉 | |
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曹操が勇躍する直前の話であり、まさに、曹操にとっての青春の原点といえる時代をどう過ごしたか?ということが語られている。辛い時期をどう過ごすか?ということを学ぶには最適だと思う。
周囲には英雄と認められはじめ、自分の治める国もできはじめたが、他国に遠征をしている間に呂布に国をのっとられる。そのとき、袁紹が捕虜と引き換えに手を差し延べてくる。一旦、その要求を飲みそうになるが、家臣の程昱に引き止められ、なんとか耐える。
一年後、曹操はその時を振り返り、
「程昱の進言を容れなければ、いまごろは妻子を袁紹に執られて、自身は犬馬のごとく使われ、兗州は呂布に支配されていたであろう。きわどかったと想えば、いまでも胸が震える。人にはどうにもならぬ衰運のときがある。身動きさえできる困窮の時間をどうすごしたか、ということが人の成否に大いにかかわりがある。」
と回想をしている。
人は早く名声を得たい。結果を出したい。という欲望に振り回され、時間を耐えるということを忘れてしまいがちだ。その人が大きく飛躍する人材であればあるほど、辛い試練が与えられるものなのかもしれない。その時に、どう過ごすか?どう過ごしたか?が、自分とは何者かを語っている。そして、その後の運命も決まる。
曹操は周りの力に頼るということは決してしなかった。(協力はもちろん得るのであるが。)
曹操と逆の行動を取り続けたのが袁術だ。自分では何もしなくて、常に周りにやらせることばかりを考えていた人物だ。袁術については、「怠惰」と評されている。天から大きなチャンスを与えられても「怠惰」であっては、そのチャンスを生かすことができない。
曹操と袁術。第4巻ではまだ命運は明らかにされていないが、戦国時代には、どちらが勝っていける人物なのかは明らかだと思う。


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