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2008年01月 アーカイブ

2008年01月14日

経営者の条件について

社長だけでなく役員など、経営判断くをしなくてはいけない立場の人間はどうあるべきかについて、考えさせられることが多々あったので、考えを整理しておきたいと思います。

雇われる立場(=従業員)から、人をやとって事業を遂行する立場では、全く変わってくるのが、経営判断、つまり大きな決断をしなくてはいけないことです。
以前、事業計画を役員を入れない形で、一応マネジメントの立場にあるメンバーに作らせたことがありますが、出てきたものは一切の決断が入っておらず、単なる現状維持、それも数ヵ月後には破綻するモデルでの計画でした。一人一人は日々の業務においては優秀ですが、未来をつかむという段になると一気に力を失ってしまうようです。棚からぼた餅的な無責任な発想になるようです。

なぜか?それは決断を避けているからです。

いや、そうではない。という言葉が聞こえてきそうですが、
 ・自分のキャリアアップ
 ・自己実現の場として会社を使いたい
 ・戦略が重要(実は戦略という名の妄想)
 ・会社は従業員を保護する場
 ・自社の利益よりも、パートナーシップとの良好な関係が重要
という、考えに支配されている限り、本当の決断はできないです。

従業員でいる間は、それでもよかった。それでも生きていけた。日々の業務をこなしていれば、仕事をやっているという充実感は持てた。しかし、経営判断をしなくてはいけない立場になった時、そんな無責任ではいけない。

決断において、重要なのは自分の考えがどこにあるのかを知っていること。
その上で議論をしなくてはいけない。
自分の考えを知った上で、相手の考えと比べて違いはどこにあるかを議論すべきだ。
なぜなら、意見には必ず上記のような”雑音”が入っているからだ。それを知っておく必要がある。
自分の考えを常に客観的に知るということは、物事を白紙にして考えられるということになる。
そうすれば、あらゆる可能性の中から重要な選択ができるようになる。
そして、自分を知っているからこそ、自分を越えた人のすごさがわかる。考えがわかる。だから、謙虚になれる。

自分の考えをつかむことのできない人間は、自分のものさしでしか人を測れなくなる。
自分のものさしでしか人を測れない人間は、目に見える基準でしか物事を判断できない。
高度な決断とそうでないものの違いもわからない。というかそういうものがあることすら理解できない。
優先順位もわからない。
物事の高下もわからない。
すべてが、違いとしてしかとらえられない。だから、人も自分も並列に見える。
サラリーマンであるなら、それでも許される。なぜなら、あなたがどんな考えを持っていようとも、多くの人に迷惑をかけることがないから。しかし、決断をする立場の人間はそれでは許されない。

また、会社とは何なのか?なぜ存在しているのか?という答えをも持っている必要があります。
それぞれの会社にはミッションがあります。あえていうなら、天から命じられた使命があります。
それが経営理念です。経営理念は単に経営者が思いつきで作っているものではないということを知らなくてはいけないです。
そして、その理念、使命を事業を通して実現するから、存在することが許されているのが、会社なのです。
決断の根本には、この考えを持っておかなくてはいけないのです。

と、自戒も含めて考えを整理してみました。

2008年01月29日

1000万部のベストセラー于丹さん

于丹(う・たん)さんという中国で1000万部以上の本が売れた人の講演に行ってきた。

国学ブームの火付け役となった于丹北京師範大学教授

この人は大学で先生をやっている人で、論語の講義をテレビで行ったら、大ブームになって1000万部も売れたそうだ。明日は福田総理とも会談がある忙しい中での講演であったが、会場の熱気に押されて30分ほど延長しての話であった。

日本語版はこんな感じ。

論語力
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于 丹 孔 健
講談社 (2008/01/29)
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さすが、中国!というのは、1000万部のうち600万部は海賊版ということだ。

話の内容は、儒教と道教についてであったが、個人的には道教の話に非常に興味がわいた。心をはるかかなたの自由の境地に持っていくという心境に興味があるからだ。
話はわかりやすく、中国版、心のチキンスープという感じであった。というのは、たとえ話が非常に多く、なるほどと感じたからだ。

特に心に残ったのは、世界地図の話だった。
あるお父さんが子供に、世界地図を破って、子供にセロテープで再度組み立ててごらんと、やらせたところ、あっという間に完成させてもどってきた。
なぜか?と、聞くと、実は世界地図の裏には人の顔の写真があって、そちらをみて組み立てたら世界地図が再現できた。ということだった。つまり、バラバラに見える世界地図も人をしっかり組み立てれば、きちっと整理されるということだ。
そして、さらに于丹さんは、我々も様々な問題、家庭や仕事、人間関係などなど、バラバラに抱えているけど、人(自分の心)としてしっかりしていれば、きっちり解決できる。
自分の周りに起きている現象は、自分の心を表とすると、その裏だ。という言葉が妙に響いた。

そもそも、哲学にしても、道徳にしても、実は抽象論や机上の空論を扱っているのではなくて、日々の生活の中で、社会や個人がいかによりよく生きていくかを追求するものであったはずだ。だから、分かりやすく語ることは大事だし、それこそ各学問を興した人の願っているところだと思う。

我々の教育カリキュラムには、こういった勉強をすることは組み入れられていない。
しかし、日々の生活では次々と判断しなくてはいけない事象は起きてくる。人それぞれ、自分なりのポリシーでもって解決していると思うが、時には今までの自分にはない考え方を入れてみるのもよいかと思う。

◇関連リンク
http://job.yomiuri.co.jp/library/column/li_co_07032001.cfm
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-29X544.html?fr=rk

2008年01月30日

成果を上げる組織とは?

成果を上げている組織というのは、市場変化に合わせて変化し続け、発展し続けれられる組織のことである。
そして、そういった組織では、人材が生かされている。その組織に属している人材は、技術的にも人間的にも成長していく。
組織は外部に対して貢献することがその存在目的ではあるが、貢献をすることのできる人材を育成し、各人の強みが生かされる形で組まれることが理想的だ。

第一に外部に対する貢献をどのように考えるか?ということは重要だ。これは経営判断であり、自社及び自社を協力してくれるパートナーとのリソース上、貢献すべきではない分野に、そのタイミングではない時に、参入することは組織としての貢献ができないことを意味する。そして、そこに属している人員は何をもって貢献すればよいかわからず、人的な成長もできず、成果も出ないという状況が生まれる。
しかし、難しい問題はある。特にベンチャー企業においては、市場創造を目的とする企業もある、つまりゼロからイチを生み出すことだ。これは投資の状態が続き、いつ闇夜から抜け出すかは誰にもわからないし、もしかすると、市場はできないまま終わってしまうかもしれない。
こうゆう状況は、まさに、トップが覚悟して続けるか撤退するかを判断するしかない。本業が苦しいからと言って、下手に多角化してもうまくいかない。一つ一つの事業を見極めていかないといけないのだ。

第二に、組織が成果を出していくために、そこに属する人員が成長していくとは、どういうことだろうか?
それは、4つの段階になると思う。
第1段階 基本的な技術と知識を得ることができて、ルーティンを実施できる状態。いわゆる報・連・相ができる状態。
 これは仕事をする人間としては基本的な事項であり、例えば、自分に都合のよい報告しかしなかったり、嘘の報告したりすることは一番の基本もできていないのである。あるいは、自分の論理だけを通すことも間違っている。
第2段階 目的に向かって自ら動ける。
 基礎的なことができるようになったら、上司は仕事を任せることができるようになる。ある目標や部下に期待する成果を述べ、それを実現するために必要なことを自ら考えて動くようになる。
 この段階になると、全体の中での自分の位置づけや期待されていることを考えられるようになる。また、成果を出すために、いくつか方法を考えるが、各方法についてのリスクについても、正しく上司に報告でき、そして判断を仰ぐことができるようになる。
第3段階 人を使って仕事をできるようになる。
 自分で全てやらないと気がすまない状態。自分でないと成果を出せない状態から脱して、人を教育し、人に仕事をさせることができるようになってくる段階が第3段階だ。
 この状態になると、自社、あるいは自部署が何をしなくてはいけないのかを自ら考えることができるようになってくる。
 個人では優秀であっても、人を使うようになると全く機能しなくなる人材もいるが、それは何でも自分でやってしまったり、自分のやり方を押し付けるだけの“子供”の状態であると考えられる。結局、自分が認められたいという思いを越えることができないでいる。
第4段階 組織の発展のための意思決定ができる段階。つまり、組織は何をもって社会貢献するのか?ということのビジョン、コンセプトを描くことができ、そのために何をしなくてはいけないのか?という方針を出すことができる段階だ。
 ベンチャー企業などは、まずは自分のやりたいことや儲かりそうなこと、を出発点することが多いが、企業が発展し、永続していくためには、どのような企業理念、コンセプトを生み出していけるかが重要となる。

企業が永続的に発展していくためには、変わり続けていく必要がある。そして、企業を変え続けていけるのは、人である。そのような人材を生み出し続けることのできる企業カルチャーを創っていくことが、成果の出せる組織だ。

ちなみに、ドラッカーは「プロフェッショナルの条件」で、以下のように述べている。
・ほとんどの人が成果ではなく、権限に焦点を合わせる。貢献に焦点を合わせなくてはならない。
・貢献に責任をもつためには、自らの産出物すなわち知識の有用性に強い関心をもたなければならない。
・仕事において貢献する者は、部下たちが貢献するべきことを要求する。
・知識労働者は、自らに課される要求に応じて成長する。


プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
P・F. ドラッカー Peter F. Drucker 上田 惇生
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