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2008年02月 アーカイブ

2008年02月03日

2008大局を読む

昨年は自民党が参院選で破れ、その後、外資マネーが一気に引き上げたこともあり、企業の業績が良いにも関わらず、株価は下げつづけた。
その後、年を明けてからも株価の低迷は続き、今後はどうなるのやら?という感じだけど、個人的には、三菱UFJ証券の宮田さんが出しているテクニカル分析のレポートにしたがって、12500円で底を打って、2008年は株価が上昇し始める年であると考えている。(最新のレポートでは、5月ぐらいまでには、14000円~15000円まで戻すと言っている。)

■三菱UFJ証券:投資関連情報
http://www.sc.mufg.jp/inv_info/ii_report/mt_report/index.html

テクニカル分析では、そうであっても大きな流れとしては何が起きているのか?
ということで、長谷川慶太郎さんの本を読んでみた。

大局で言うなら、世界は金余り状態であり、投資先を求めて巨大なマネーは動いている。と考えられるが、日本は、政治のねじれが経済にかなり悪い影響を与えている。2008年は衆院選がかなりの確率で実施されると予測されているが、ガソリン税や今の低株価のせいで、さらに混迷する恐れがある。ちなみに、万が一、民主党が選挙に勝って、小沢さんの言うとおり、地方にお金をバラまく政策を、今、実施したら、本当に日本は立ち直れなくなる恐れがある。民主党には、ぜひ、負けて欲しいと思う。(僕は小沢さんが党首をしている限り、民主党は絶対応援しませんから。)

よい動きとしては、石油に代わるエネルギーとしての原子力エネルギー、また世界各国で求められる巨大なインフラなど、技術を持っているは日本のため、重厚長大産業は大きく伸びると考えられる。

長谷川さんの本には、あまり出てないけど、経済はハードからソフトパワーの競争に移行しているので、そちらでの付加価値を生み出すベンチャーもたくさん養成する仕組みはぜひ欲しいですね。
具体的にいうと、ちゃんとしたベンチャーキャピタルや、成功した起業家をひきづり下ろす文化をやめるなど。

また、台湾、アメリカ、ロシアなどで、大きな選挙もあるので、チェックしておく必要があるかなと思う。

大局を読む 2008年―長谷川慶太郎の (2008)
長谷川 慶太郎
ビジネス社
2007-10-18


2008年02月04日

株は頭だ(長谷川慶太郎)

「株」は頭だ!―長谷川慶太郎の 王道をゆく投資・PART2
長谷川 慶太郎
ビジネス社
2007-04

本書は2006年~2007年にかけて、年利40%を実現した長谷川ファンドの紹介からはじまって、今後、伸びていくことが予測される分野や15銘柄などが袋とじで出ている。

本書の発刊は2007年5月なので、日経平均は17500円ぐらいで、イケイケの状況だった。
ちなみに、長谷川ファンドはトヨタとJFEの2銘柄のみだそうなので、その後の落ち込みから、下手すれば元金を減らしているかもしれない。

長谷川さんの主張は、乱暴だが一言で言うと、世界はデフレである(=金が余っている。)そして、そのお金は重厚長大産業に向かう。今後、数年はその流れだ。そして、その中で日本の重厚長大産業の景気はよくなり、株価も軒並み上がっていく。

しかし、現状は軒並み株価を下げている。

長谷川さんは、技術にも明るく、非常に物知りであるし、言っていることもその通りなのに、どうして結論が違ってしまっているのか?ということを考えてみた。

日経ビジネスに以下の記事があった。

日経平均のあるべき水準を2万2000円とし、現実の1万3000円との差を五つの要因に分ける。 

第一の要因 55%4500円 
 将来設計を示さない政治、活力をそぐ行政の規制だ。
 成長戦略がなく官の規制が強まるばかり、というのでは日本売りが起きて当然。

第二の要因 19%1687円
 日銀の金融政策の誤りが海外と日本の金利差が縮小し円高、輸出企業の採算悪化につながった。

第三の要因 14%1294円
 サブプライム問題

第四の要因 9%844円
 景気循環

第五の要因 3%225円 
 進まない企業改革

もっとも大きな要因、政治についての見通しが誤ったことが原因だった。

IRJAPAN社が、外国人投資家の株式売買状況の推移データ
を出している。

これを見ると、参院選挙以降の2007年8月以降、一気に外国人のマネーが逃げていったことが分かる。
今回の株価低迷の正体は、安部さんが官僚と戦っていたことを考えると、”官製不況”であるということが分かる。

つまり、長谷川さんの予測ははずれまくっているが、それは短期的なものであり、逃げていった外国マネーが郵貯の投資信託に変わって、日本市場に流れてこれば、もう一度、株価は戻すだろうと考えられる。

しかし、政治家がビジョンを示して、不要な仕事をしている官僚を減らしていかない限り、大きな繁栄もない。

2008年02月06日

ウェブ国産力

ウェブ国産力 日の丸ITが世界を制す (アスキー新書 047) (アスキー新書 (047))
佐々木 俊尚
アスキー
2008-01-10
平均評価点4.0
コメント:1まわり深く掘り下げた国産IT技術の分析

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0


日本は自動車や電気製品など製造に関してのハイレベルな技術を持っており、海外へも輸出を行っているが、IT関連に関しては、なかなか輸出ができるレベルまでの製品は存在してない。

情報大航海プロジェクトやユビキタス特区などの国家プロジェクトが企画されているが、海外展開までできる技術を作ろうという動きだ。

本書で、経産省の八尋氏へのインタビューで、
「最近、日本の技術が世界を変えていくようなパワーとなるケースが減ってきたのではないだろうか?」
「世界中で情報量の大爆発が起きていて、社会の活動のあらゆる場面で情報創出や蓄積が起きている。」
ということが、言われているがまさに目をつけなくてはいけない分野だ。

大量の情報をいかに付加価値を生む形に料理できるか?というテーマは興味を持っており、ちょくちょく考えたりしているのだが、インターネットに存在している情報をマイニングするサービスはレコメンドエンジンにも繋がるものがあり、研究の余地があると感じた。

IT関連のベンチャーに関しては、技術力よりもビジネスモデル重視で、いち早く上場などができるモデルが、今までの型であったが、技術力をもっと重視したサービス企業を作っていくことが求められるのではないだろうか?

IT関連では、マイクロソフト ⇒ Googleと、世界規模の企業はアメリカ発となっている。次は日本からぜひ出したいものだ。

起業の着眼点

本書では起業するにあたってのポイントがまとめられている。

起業にあたっては、どの分野で事業はじめるか?ということと、お金をどうやって回してくか?ということが重要なポイントになる。

邱 永漢さんは、以下のように述べている。
・新しく事業を起こす人はお金がどこを通るのか、その通り路を見定めなければなりません。それもいまの通り路だけでなく、未来の通り路も考慮に入れる必要があります。お金の通り路は時と共に少しずつ位置が変わるからです。
・新しい仕事は自分の間尺にあうことも大切ですが、お金が間に合うかどうかも負けずに大切なことです。どんな有望な仕事でも、金ぐりに奔走しなければならないとなると、肝心な仕事の方がおろそかになって精魂尽きはててしまいます。ですから、仕事を始める時は自分の手にあまるとわかった仕事は避けて下さい。

新しく事業を始めるということは、リスクも高いし、勇気もいることだけど、サラリーマンと経営者は基本的に全く違う立場であることを知っておく必要がある。サラリーマンは、キャリアアップとか、自分の市場価値とか、きまったものさしの中で自分を高めいけばある程度のところまでいける。しかし、経営者は本人がどれだけ市場価値があるとかないとかってことは全く関係なく、市場のニーズに応えられば成功して大金持ちになれるし、どれだけ学歴があっても市場のニーズに全く応えられないと自分が食っていくことすらもできない。

それでも起業家を目指す人は後を断たない。どうせ、はじめるなら世界一の志だけは持ってはじめたいものだ。

起業の着眼点 (PHP新書)
邱 永漢
PHP研究所
2006-05
平均評価点3.0
コメント:起業しなくても読み物としてはよいです
コメント:ビジネス立上げのプロが優しく語りかけるエッセー

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年02月16日

知識資本主義(レスター・サロー)

原書名は、「FORTUNE FAVORS THE BOLD」(運命の女神は勇者に味方する。)という書名のようで、知識資本主義についても語られていたが、基本的にはグローバル化する経済の中で、何が起きて、どのような世界を作っていくか?そのためにどんな選択をするか?という内容。

知識資本主義について、しぼって考えたい。

知識があれば、資本は調達できる。その知識に関する所有権の問題など、まだ解決されていないことは多い。

今後の企業は、CKO(最高知識責任者)がCFO以上に必要とされる。

本書では、
・CKOの仕事は業界の「エッジ」、いわばその最先端がどこにあるのかを見つけ、それを取り入れることが仕事だといえる。
・CKOは新しい技術はどこに向かっているか、また新たなる競争相手がどこにいるのか注意不覚見守っている。
・状況が変化したことを指摘し、古いビジネスモデルではもはや通用しないと指摘することがまさにCKOの仕事である。撤退が正しい答えである場合もあるのだ。
と、述べられている。

ちょっとCTOに近い感じもするが、CTOは方針に従って、実行する責任者であるので、それよりも"軍師”的な役割と考えてみてはいいのではないだろうか?
軍師は直接、売上や生産をするのではないのから、一見不要にみえるかもしれない。
しかし、正しい戦略をもって、正しい方針を示すことのできる機能を企業や国家は持っている必要がある。そうでなければ、知識競争の時代で、価値を生み出していくことはできなくなるだろう。


知識資本主義
レスター・C・サロー
ダイヤモンド社
2004-09-10
平均評価点4.0
コメント:今後の知識資本主義で成功を収める条件は?
コメント:自由貿易と知識資本

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年02月17日

テロより怖い温暖化(船瀬俊介)

ゴアの「不都合な真実」などにより啓蒙活動がより進んで環境問題についての問題共有は進んではいるが、体系的に情報を収集してなかったので、読んでみた。

CO2の増加による温暖化が起き、それに伴う海面上昇や食料問題、異常気象など地球は危機に陥っていることが認識された。

本書では述べられていないが、この環境問題の本質は、実は爆発的に人口が増加しているところにあるのではないだろうか?
そして、人口は今後も増え続けていく。
とにかく、地球の隅々まで、人類は拡張して、地球上には、もう新たに開拓する部分はなくなった。そして、拡張しすぎた結果、地球の自然な循環力を越えた消費がされ続けてきた結果が温暖化として現れている。

代替エネルギーの開発であるとか、食料の生産性のアップなどの課題を解決していくことが温暖化の対策になると思うが、ありとあらゆる方面において、できることはあるのではないかと思う。

環境問題について、ちょっと考えてみようと思う。

テロより怖い温暖化―人類の活動が気候を崩壊させている
船瀬 俊介
二見書房
2007-08

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年02月18日

無法バブルマネー終わりの始まり(松藤民輔)

松藤さんは、「サブプライム・ショック、NYダウ暴落、中国株式市場のバブル崩壊、ロシア資源戦略の限界」という状況で、どのような資産形成をしていくのがよいのかを本書で述べている。

世界を見回してみると、今後の見通しは非常に暗いように思えるが、日本については、長谷川慶太郎さんが、以下の本で述べている見通しと同じことを述べていた。
http://shibatasachio.net/archives/2008/02/03215047.php

そこで、長期投資家は、今から株価を仕込んでおくという考え方をするが、松藤さんは世界全体が芳しくない状況では、日本の株価もそれほど上がることは考えられず、“金”に投資しておくことがよいと言っている。

ドルベースで考えた場合、紙のお金は価値を減じていくけれども金を持っていれば、価値は下がらないし、金の発掘量も減っていくから、確かにそのような考え方もあるなと思った。資産運用を考えている人は、検討してみるとよいと思う。

ただ、今後、いつ、何がおきるのかは、全く予想できないし、個人の実力が問われる時代がきていることを感じる。人の2倍、3倍の努力をしていかなくはいけないなと思う。

著者のブログです。
http://blog.ushinomiya.co.jp/

豊島逸夫さんが、 “金が今 なぜ 上がっているか” を説明しています。
http://www.nikkeihome.co.jp/gold/column/news/main.php4?id=020120080216500

無法バブルマネー終わりの始まり──「金融大転換」時代を生き抜く実践経済学
松藤 民輔
講談社
2008-01-16
平均評価点4.0
コメント:どんぴしゃの予測に脱帽
コメント:投資参考書としては、内容的にちょっと物足りないが、読み物としては面白かった。

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年02月19日

なぜケータイ小説は売れるのか(本田透)

昨年末はベストセラー書籍のランキングなどもでる季節でもあったのか、ケータイ小説について、随分、騒がれだした。

個人的にも、なぜケータイ小説は若者に人気があるのだろうか?と、思って、モバゲーの小説などを読んだりしてみたりして考えていたところで、本田さんがちょうど同じテーマでの本を出していたので、読んでみた。

本田さんは、自分自身もライトノベルを書いたりする立場として、この現象について分析している。

ケータイ小説の特徴として、七つの「罪」が頻発すると述べられている。
①売春②レイプ③妊娠④薬物⑤不治の病⑥自殺⑦真実の愛

僕が読んだ人気のケータイ小説は、まさにその通りで、気が滅入るようなドロドロの世界が続いて、結局、「許し」とか「永遠の男女の愛」などに落ち着いて、涙を誘っているようだ。

また、小説の表現の特徴としては、
①文字が少ない②語彙が少ない③急展開④実話テイスト
と、なっている。
これは、ケータイのデバイスとしての特徴や、小説を読むユーザーが活字になれていないことなどがあげられるだろう。

この問題は、僕自身は善悪と若者マーケティングの二つの観点から考えなければいけなかった。ケータイで小説を読み、さらにそれが出版された時に読みたいと考える若者たちは、七つの「罪」について読みたい。というニーズがあるのだろう。

だから、若者マーケティングをするものは、そのニーズに応えなければいけない。
しかし、善悪の問題、特にこういった小説を読んで精神形成をしていった若者が増える社会というのは、はっきり言ってあまり明るい未来になるとは思えない。
だから、ニーズがあるからといって、その欲望を満たしていくことのみを目指していってはいけないだろう。

今、起きているケータイ小説ブームは、教育の世界から、正しい価値観とか努力とかの価値が失われた結果と思う。

かなり、まずい状況になっている。
教育改革を早く、進めなくてはいけない。

なぜケータイ小説は売れるのか (ソフトバンク新書 63)
本田 透
ソフトバンククリエイティブ
2008-02-16
平均評価点3.5
コメント:ケータイ小説論の始発点?
コメント:筆者の思い込みを前提にして、論説が進む。データに乏しい

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年02月22日

アメーバ経営(稲盛和夫)

たまたま、ウェブでいろんな記事を見ていたら出てきたのですが、久しぶりに
YouTubeで、ライブドアの上場から上場廃止までのドキュメンタリー番組をみました。

■YouTube
ホリエモン虚飾の膨張

番組の作りもありますが、やっぱりお金至上主義だったんだなあと、つくづく感じました。
そこは、まあ、個人の主義なので、あまり突っ込む気はないですが、本業で売上がつかないことによる様々な資本政策が非常に問題だと感じました。ホリエモンは放送業界を始めとして古い既得権益を持った世界をブチ破ろうとしたことは評価できますが、人間の基本としての善悪の考えがちょっと甘かったのではないかなと思いました。

本人の書いている何かの本で読んだのですが、読書もあまりしていなかったようですね。
やはり、日本人で経営をしているのであるなら、松下幸之助や稲盛和夫、一倉定ぐらいは最低限読んでおいて欲しいところでした。ちょっとお話にならない、経営理念と経営管理だったのでしょう。

企業はその使命を果たすために、そして、従業員の幸せを実現するために、永続的に発展する遺伝子を持つ必要があります。

稲盛さんの「アメーバ経営」は、そのヒントが満載です。実践的な経営書は数字管理なども具体的にイメージできるものになっています。稲盛さんの本は、この本の前の「実学」もそうでしたが、非常に数字管理までイメージできる実践的な内容になっています。

経営者というのは、新しいものが好きで目立つことを好むタイプが多いので、いち早く世の中の注目を浴びたいという誘惑に駆られることが何度もあると思います。そのために、裏道などに引き込まれることが多いです。その際に、理屈や言い訳は、どれだけでもできます。しかし、経営者は哲学を持つ必要があります。

稲盛さんは、
『経営における判断は、世間でいう筋の通ったこと、つまり「人間として何が正しいのか」ということのもとづいておこなわなければならない。』
と、言っています。経営は判断に迷うことだらけです。しかし、その際には、原理原則に戻るべきではないでしょうか?

また、企業経営の安定について、
『企業経営を安定させようと思うなら、たとえ技術的にさほど優れていなくとも、どこでもやれるような事業を優れた事業にすることが大切である。』
と、言っています。この観点も非常に大事です。成功した経営者はみなこのようなことを言っています。しかし、人間は弱いもので、どうしても成功の条件は、他の人がやっていないこと。珍しいことをやることだと考えてしまいます。

ベンチャーを起こすときは、ニッチを狙うことが多いので、他の人がやっていないことに集中することは大切ですが、経営管理の面では、経営の技術として、そこにいる従業員の成長や企業の成長をさせることを安定的に実現させていくための能力を磨いておく必要があります。

本書では、組織の作り方から、アメーバ方式の管理方法についてのノウハウがぴっちり書かれています。経営者を目指す人、組織でリーダーになっていく人、すでに経営者である人は必読だと思いますので、ぜひ、読んでください。

アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役
稲盛 和夫
日本経済新聞社
2006-09
平均評価点4.0
コメント:社員の自律
コメント:1度だけでなく、読めば読むほど味が出てきそうな本

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年02月24日

「欲望資本主義」に憑かれた男たち(伊藤博敏)

一般的に「マネーゲーム」と言われている方法で莫大な利益を得た人や会社についての内容。

法律に触れているものは裁かれるし、そうでないものも、モラル上問題がある方法で利益を得ている人は、後付け裁かれたりもする。

今まではIT分野が舞台になっていたが、今後は、徐々に規制緩和されていくであろう農業や、解決しなくてはいけない環境問題、そして、新たなフロンティアである宇宙開発など、舞台は移されたとしても、“彼ら”はやってくるだろうと思う。

“彼ら”は会社の危機に現れて、M&Aなどの手法で会社を金融商品にしてしまうだろう。
その時、気をつけるべきは、経営者として、決して逃げないで、あきらめないで、安易に会社を売り渡すことなく問題を解決していくことだ。

また、会社を危機に陥らせることがないように、経営学を日夜学んでおく必要がある。

今、“官製不況”によって、経営危機に陥る会社はたくさん出てくると思う。その中で、簡単に“悪”に身を染めないで、乗り越えるために、どのようなことがやってよくて、どのようなことがやっていけないことなのか?ということを知るために、一読しておいた方がよい本だと思う。

「欲望資本主義」に憑かれた男たち 「モラルなき利益至上主義」に蝕まれる日本
伊藤 博敏
講談社
2007-11-16
平均評価点4.0
コメント:欲望資本主義に対する筆者の評価はアンビバレント
コメント:「モラルなき利益至上主義」に蝕まれる日本

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年02月25日

「温暖化」がカネになる(北村慶)

地球温暖化問題を議論すると、科学技術の発展とか、生活レベルの向上に対して否定的な意見を言い始めて、実際、都会の生活を否定して田舎暮らしとかを始めたりしたくなってしまうことがあるけど、実は、それは結構自分勝手な考えなのでは?と、思い始めました。

と、いうのは、地球の人口が今世紀半ばには、100億人を突破するって言われていますが、現在の科学技術レベル、経済レベルでは、それだけの人を食わせていくことができないからです。

極端な話、人類が地球温暖化を防ぐために、CO2を減らせということで、今の生活や便利さを捨てれば、もしかしたら、温暖化は防ぐことができるかもしれない。だけど、100億人が食えなくなってしまう。

今はそうではなくて、CO2を先進国が目標を持って減らしていって、なんとかこの危機を乗り越えようとしています。

「排出権」という話はよく聞きますが、しっかり情報を仕入れてなかったんですが、北村さんの「温暖化」がカネになる。で、全貌がつかめました。

僕なりに解釈すると、「排出権」はヘッジファンドなんかも金の臭いをかぎつけているようですが、要するに先進国(特に日本)から、中国をはじめとする発展途上国に、カネを流していくだけの話になりそうですね。CO2削減目標は先進国のみ与えられ、発展途上国は削減目標を与えられないのに、排出権だけ売れる。ということです。
確かに現在の温暖化の原因の主要因は、先進国にあるかもしれないけど、問題が明らかになっているのに、全く努力しないで、先進国から排出権の名の下におカネを奪う構造を作ってしまうと、世界の富がどんどん減っていく方向に進んでしまいます。つまり、投資対効果の低いものに投資し続けることになるからです。

日本はこのままだと、2012年までにCO2削減目標を達成できず、、、約5兆円を排出権として、各国にバラまくことになりそうです。

環境問題は、北村さんが指摘しているように、「解決していくことで儲かる」ような仕組みを作らないと、世界規模での管理社会が訪れる危機を感じました。
環境問題も配慮した方が、より発展・繁栄する効率的な社会システムの構築が早急に望まれていると思います。そんなシステムの実現を政治からも、新しいビジネスモデルからも模索していくことは、すごく価値のある仕事だと思うし、今しかできないことかなと思います。


「温暖化」がカネになる
北村 慶
PHP研究所
2007-09-15
平均評価点5.0
コメント:そのうち、人口増加権の売買というのも出てくるんじゃないの(p.236参照)
コメント:環境問題とそれに関わる経済を同時に学ぶ

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年02月27日

みんなで作る検索エンジン「Kynny」について

ユーザー参加型の検索エンジンサービスKynnyというサービスが始まりました。

http://www.kynny.com/

ちょっと使ってみたのですが、まだサービスが開始されたばかりということもあって、普通の検索エンジンと何が違うのか、まったく分からない状態です。

多くのユーザーが参加して、検索ワードと該当URLを登録するようになると、便利な検索エンジンが作られるようになるかどうかは、現状はイメージできませんでした。
個人ユーザーとしては、Googleから乗り換えるモチベーションも沸かないので、そのままGoogleを使っていくかなあと思います。

インターネットと検索エンジンは情報へのアクセスコストを限りなくゼロにしました。
しかし、実は一番質のよい情報源は本だったりします。
本は一冊書き上げるまでに、著者は膨大な情報を得て、それを凝縮させたものを提供するので、ユーザーにとっては質のよい情報源になっているのだと思います。

そうではなくて、ユーザーが単に検索ワードとURLを組み合わせたものをデータベースに放り込んでいくことが、質の高い情報を提供する検索エンジン、インフラになりうるか?ということには、かなり疑問があります。

サービススキームとしては、他の検索エンジンとのマッシュアップ部分と、より質のよいKYnny部分を同時に表示することで、量と質を確保しようと考えているのかもしれません。
それだと、Googleなどの検索連動広告の表示領域なんかが無料で開放されているのと同じことですし、検索連動広告ほどキーワードも集まらないようなきがします・・・。

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