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「株」は頭だ!―長谷川慶太郎の 王道をゆく投資・PART2
長谷川 慶太郎 ビジネス社 2007-04 |
本書は2006年~2007年にかけて、年利40%を実現した長谷川ファンドの紹介からはじまって、今後、伸びていくことが予測される分野や15銘柄などが袋とじで出ている。
本書の発刊は2007年5月なので、日経平均は17500円ぐらいで、イケイケの状況だった。
ちなみに、長谷川ファンドはトヨタとJFEの2銘柄のみだそうなので、その後の落ち込みから、下手すれば元金を減らしているかもしれない。
長谷川さんの主張は、乱暴だが一言で言うと、世界はデフレである(=金が余っている。)そして、そのお金は重厚長大産業に向かう。今後、数年はその流れだ。そして、その中で日本の重厚長大産業の景気はよくなり、株価も軒並み上がっていく。
しかし、現状は軒並み株価を下げている。
長谷川さんは、技術にも明るく、非常に物知りであるし、言っていることもその通りなのに、どうして結論が違ってしまっているのか?ということを考えてみた。
日経ビジネスに以下の記事があった。
日経平均のあるべき水準を2万2000円とし、現実の1万3000円との差を五つの要因に分ける。
第一の要因 55%4500円
将来設計を示さない政治、活力をそぐ行政の規制だ。
成長戦略がなく官の規制が強まるばかり、というのでは日本売りが起きて当然。
第二の要因 19%1687円
日銀の金融政策の誤りが海外と日本の金利差が縮小し円高、輸出企業の採算悪化につながった。
第三の要因 14%1294円
サブプライム問題
第四の要因 9%844円
景気循環
第五の要因 3%225円
進まない企業改革
もっとも大きな要因、政治についての見通しが誤ったことが原因だった。
IRJAPAN社が、外国人投資家の株式売買状況の推移データ
を出している。
これを見ると、参院選挙以降の2007年8月以降、一気に外国人のマネーが逃げていったことが分かる。
今回の株価低迷の正体は、安部さんが官僚と戦っていたことを考えると、”官製不況”であるということが分かる。
つまり、長谷川さんの予測ははずれまくっているが、それは短期的なものであり、逃げていった外国マネーが郵貯の投資信託に変わって、日本市場に流れてこれば、もう一度、株価は戻すだろうと考えられる。
しかし、政治家がビジョンを示して、不要な仕事をしている官僚を減らしていかない限り、大きな繁栄もない。
