昨年末はベストセラー書籍のランキングなどもでる季節でもあったのか、ケータイ小説について、随分、騒がれだした。
個人的にも、なぜケータイ小説は若者に人気があるのだろうか?と、思って、モバゲーの小説などを読んだりしてみたりして考えていたところで、本田さんがちょうど同じテーマでの本を出していたので、読んでみた。
本田さんは、自分自身もライトノベルを書いたりする立場として、この現象について分析している。
ケータイ小説の特徴として、七つの「罪」が頻発すると述べられている。
①売春②レイプ③妊娠④薬物⑤不治の病⑥自殺⑦真実の愛
僕が読んだ人気のケータイ小説は、まさにその通りで、気が滅入るようなドロドロの世界が続いて、結局、「許し」とか「永遠の男女の愛」などに落ち着いて、涙を誘っているようだ。
また、小説の表現の特徴としては、
①文字が少ない②語彙が少ない③急展開④実話テイスト
と、なっている。
これは、ケータイのデバイスとしての特徴や、小説を読むユーザーが活字になれていないことなどがあげられるだろう。
この問題は、僕自身は善悪と若者マーケティングの二つの観点から考えなければいけなかった。ケータイで小説を読み、さらにそれが出版された時に読みたいと考える若者たちは、七つの「罪」について読みたい。というニーズがあるのだろう。
だから、若者マーケティングをするものは、そのニーズに応えなければいけない。
しかし、善悪の問題、特にこういった小説を読んで精神形成をしていった若者が増える社会というのは、はっきり言ってあまり明るい未来になるとは思えない。
だから、ニーズがあるからといって、その欲望を満たしていくことのみを目指していってはいけないだろう。
今、起きているケータイ小説ブームは、教育の世界から、正しい価値観とか努力とかの価値が失われた結果と思う。
かなり、まずい状況になっている。
教育改革を早く、進めなくてはいけない。
![]() | なぜケータイ小説は売れるのか (ソフトバンク新書 63) 本田 透 ソフトバンククリエイティブ 2008-02-16 平均評価点3.5 コメント:ケータイ小説論の始発点? コメント:筆者の思い込みを前提にして、論説が進む。データに乏しい by [Z]ZAPAnetサーチ2.0 |
