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2008年03月 アーカイブ

2008年03月06日

知識経営のすすめ(野中郁次郎/紺野登)

企業の価値の源泉として知識がある。
また、個人の価値の源泉としても知識がある。

現代は知識があれば、評価も富みも得られる。
この流れはさらに加速していく。

野中さんの「知識経営のすすめ」では、企業が知識をどのように扱って、どのように価値を生み出していくかについて論じている。
企業は価値を生み続けていくことで、世の中の発展や、従業員、顧客、株主の幸福へ寄与することができる。その価値の源泉が知識になってきているのだから、この問題をしっかり考えなくてはいけない。

知識は情報やデータとは違う。人間が生み出していくものだ。
となると、経営として考えなくてはいけないのは、人間がどれだけ知識を使って価値を生み出していけるかということになる。

知識社会と経営。
知識社会と個人の発展。

に、関しては、今後も追っているテーマになりそうです。

  • 知識経営とは知識を媒介に業務推進力、意思決定力、顧客問題解決力、コンセプト創出力、イノベーション力、競争力などを高めることです。
  • 基本となる経済的な資源は、従来の物質的な財ではありません。それは知識となります。そこでは、知識ワーカーとその組織が知識(資産)を動かし、生み出すために、中心的役割を果たすことになります。
  • 21世紀に知識ワーカーが企業の価値の主たる源泉となったときに、情報技術に求められるのは意味・概念の創造・活用力です。
知識経営のすすめ―ナレッジマネジメントとその時代 (ちくま新書)
野中 郁次郎
筑摩書房
1999-12
平均評価点4.0
コメント:野中理論のガイド本
コメント:KMの実践こそBSCのフレームワークがキーポイント

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ウェブ時代をゆく(梅田望夫)

ウェブはどう進化していくのだろうか?

個人はウェブを使って、どんな風に生き方を変えていけるだろうか?

この2つの問いは、おそらく今後の時代や個人の方向性を考えている人が一度は持つ疑問だと思います。梅田さんは一つ目の疑問については、「ウェブ進化論」という本で、二つ目の疑問に関しては、本書で、答えています。

インターネットを使ったサービスを生み出す立場では別の観点も出てきますが、一人のユーザーとしてインターネットを使って何ができるかなと考え直しました。
これからの10年、個人の生き方は変わってくるのか?
そのために何をしたらいいのか?

環境変化としては、ますます大量の情報がネットに溢れ、溢れ、溢れてきます。
そこで、ネットとリアルの世界を自由に行き来して、そこから価値を生み出せる個人は自由に生きられるようになると思います。”自由”というのは、時間の束縛、場所の束縛、思想の束縛、金銭の束縛からの自由です。
自由ということは、個人の能力が尊重されるということであり、個人が自分なりの生き方をして、そして価値を生み出せるようになっておく必要があります。と、いうよりも自分の個性を輝かせた結果が価値を生み出せるようになるということになります。個性を輝かせるためには、いくつかお手本になる生き方やキャリアプランの中から自分に親和性のあるものを選び出していく。好きなことを追求していく。ことで、できます。

ウェブの世界では時間が最大の資源になりますので、その密度と面積を広げる工夫をなども、求められるスキルになってくるかなあと思います。

  • ITの歴史とは、「個」の可能性を押し広げ「個」を開放する方向での理想を掲げた人たちの主張が、長い目で見れば、必ず実現してきた歴史なのである。
  • これからの時代の成功のカギは、リアルの地球と「もうひとつの地球」を自由に行き来しながら創造的に生きることだと思う。
  • あらゆる面で徹底的にネットを活用すること。自分の志向性や専門性や人間関係を拠り所に「自分にしか生み出せない価値」を定義して常に情報を発信していくこと
  • 積極的に人間関係を構築し、人との出会い大切にすること。組織に属する時でも「個と組織の関係」においてきちんと距離感をとって、組織の論理に埋没せず、個を輝かせようと努力すること
  • ウェブ進化は、個をエンパワーするものである。個の可能性は、一つの専門性には制限されない。専門性や志向性の複合技で個の総合力を定義し、その力で自由に社会を生きていく。
  • 「知的生産」とはそもそも「書いたことを人に伝える」のがゴールで、個人的な「知的生活」とは違って、他者の存在を意識した行為である。
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
梅田 望夫
筑摩書房
2007-11-06
平均評価点4.5
コメント:「高く険しい道」と「けものみち」の違いについて
コメント:やはり名著

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

そのブログ!「法律違反」です(前岨 博 )

仕事柄、権利に関する問題は結構ぶつかって勉強させられたのもあって、基礎的なことは大体知っているつもりだが、やっぱりややこしい話が多いのが権利問題。

著作権は扱おうとすると、人格権とか隣接権とか財産権とか、、、いろんな分権が出てきて、さらにそれの中にはいろんな権利があります。ややこしいのだけど、ビジネスで権利を扱う人は、一応、きちっとした本で体系的に勉強しておいた方がいいと思う。

本書は専門的にビジネスで著作権を扱う人というよりも、個人で何かやる時に発生しそうな問題を扱っている。

・有名人の写真を勝手にブログに載せてもいい?
・違法サイトからのダウンロードは著作権侵害ではない?
とか。

今後の必要性を考えると、もう少しウェブの音楽や動画関連の事例を載せておいた方がいいと思いましたが、もし、上記のことが気になる人がいたらペラペラ読んでみてはいかがでしょうか?

そのブログ!「法律違反」です 知らなかったではすまない知的財産権のルール (ソフトバンク新書 66)
早坂 昌彦
ソフトバンククリエイティブ
2008-02-16
平均評価点3.5
コメント:様々な法律違反が学べます。
コメント:残念ながらタイトルに偽りあり

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年03月07日

「株」勉強法

株の投資は、新規事業への投資に似ています。

下手な経営者は、あまり良く考えないで、面白そうとか、おいしそうと、思うとドンドン手を出していき、そして資金が尽きてしまって事業がたちゆかなくなります。ただし、たまたま参入した市場が非常に上向いていたら、下手でも数を打てば打つだけ儲かるってことも起きます。しかし、逆に市場が冷え込んでしまうとやはり下手は下手で、損きりをするタイミングを逃してしまいます。

うまくいっている企業は、参入には慎重です。考えられるだけ考えて、その上での参入をしていきます。

株も同じくで、購入する前によくよく調べて、その後、どうなっていくのかをシミュレーションして、そして買うのがよいでしょう。

では、そのためにはどんなことを考えればいいのか?
ということが、この本には書かれています。
株をやられる人はいろんな人の予測などを読んだりすることが多いと思いますが、基礎知識として本書の内容ぐらいは押さえておくのがいいのではないかと思います。

  • 多くの投資家やトレーダーは、株を買う時は比較的安易に買い、売る時になって「あーでもない、こーでもない」ととりとめもない思考の迷路に入り込んでしまいます。(略)コンスタントに儲けられる理想の投資家というのは、この逆の行動をしている人であり、買う前に十分に思考を巡らして戦略を練り、いつ、どのぐらい買い、どうなったら損切りや利食いをするのかということを明確化しています。そして、買った後は、その戦略をロボットのごとく忠実に実行します。
  • 株価動向を予測するために、最も意識すべきポイントは「トレンド」です。
  • 株価トレンドは、上昇トレンドにせよ下降トレンドにせよ、一度発生すると当面続く性質を持っています。
  • 損切りをしっかり実行することは投資家・トレーダーとして生き残るために必須条件なのですが、多くの投資家はこの大切な仕事がなかなかできません。
  • 高PER=短期トレード向き、低PER=長期投資向き
  • 25日騰落レシオという指標を使って、それが60%~65%以下になったら、「いつでも株価が底打ちしてもおかしくない状態」と判断する。この指標が135以上になったら「相場全体の過熱感が高まっていて、天井が近い」と判断
  • 25日移動平均線マイナス乖離30~35%は、短期的にリバウンドしやすくなる水準
利益10倍アップ! 今日から始める! 「株」勉強法―儲かる投資家になるためのパワーアッププログラム
小泉 俊昭
ダイヤモンド社
2007-09-14
平均評価点4.5
コメント:トレーディングをする決意があるのならこの本を
コメント:その辺の、ノウハウ本より、まずこっち!

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

セガがネットを3D化するサービスを開始した

セガがネットを3D化するサービスを始めた。

http://sega.jp/corp/release/2008/0306_3/images/nr080306_3.pdf


セカンドライフのように仮想空間の中を歩き回ることができて、各人のホームページが看板のように表示されるようだ。

個人的には、少なくとも日本ではセカンドライフはこれ以上伸びることはないと考えている。それは、すでにウェブに存在している情報を活用しきれていないし、mixiなどコミュニケーションツールが既に存在していて、わざわざセカンドライフを始める意味はないからだ。

今回のセガのサービスは、すでにあるホームページを3Dで閲覧できることに特徴がある。

β版のテストユーザーを募集していたので応募したので、もし抽選にあたったら、使い勝手など試してみようと思う。

2008年03月08日

大統領はカネで買えるか?(堀田佳男)

本年はアメリカの新大統領が決まるので、その動きから目が離せない。
本書では大統領選挙を勝ち抜くためには、お金が非常に重要であると述べられている。
総額で5000億円ほどの政治資金が乱れ飛ぶようだ。
資金は、事務所や人員の維持、イベント、広告宣伝費などに使用される。

集金力のない候補は勝てない。ということだ。
お金というと癒着などの問題を考えてしまうが、実力があって、信認を得られる大統領はお金も集まるんじゃないかなと思ったりする。

■大統領選挙の仕組み
①予備選挙(08年1月3日~6月3日)

②党大会(民主党:8月25~28日、共和党:9月1~4日)
↓ 党の代表を決定
③本選挙(11月4日)

④選挙人投票(12月15日)
↓ 形式的な投票で大統領を選出
⑤大統領(09年1月20日)

■集金の仕組み
・個人献金…上限は予備選2300ドル、本選挙2300ドル
・PAC…企業や労組などが政治活動委員会(PAC)を作って献金
     ただし、PACが個人から資金を集めて献金する形になっており、上限は1万ドル(全米レベルの組織は2万5千ドル)
・マッチングファンド・・・連邦政府からの補助金。ただし上限は5000万ドル。(これに頼らないと集金できない候補者は勝てないようだ。)
・選管の管理外での献金・・・民主党系では、「民主同盟」という団体を作って年間30億円近くを政治団体やシンクタンクに流して、政策を打ち出したりしている。

ヒラリーは100億円ほど集金したようだが、9割を個人献金だ。個人献金を推進する仕組みとして、ヒルレイザーという富裕層中心の組織を作った。そして、一人のヒルレイザーは、10万ドルを最低集める。(一人の献金の上限は4600ドルなので、合計10万ドルになるように名簿を用意する。)


大統領はカネで買えるか?―5000億円米大統領選ビジネスの全貌 (角川SSC新書 21)
堀田 佳男
角川・エス・エス・コミュニケーションズ
2008-01
平均評価点5.0
コメント:複雑壮大なアメリカ大統領選挙の仕組みがよくわかる
コメント:大統領選挙の仕組みと資金収集の仕組み

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

選択しなくてはいけない時

最近、悲しいことがあった。

僕が応援している人が、僕のお世話になっている人達と揉めることになった。
そして、僕自身もその事件に関わらなくていけなくて、どちらかにつく必要があった。
まあ、中立という立場もあるけど、そうはいかないこともある。

僕は、結局、応援している人を選択して、お世話になっている人には、その旨を伝えて、もう連絡を取らないことにした。

こういった事件がおきた時に、それぞれの人が、それぞれの立場で動くが、本当に人柄が強く浮き出てくる。
本当の人間性が出てくる。

僕はこんな時はよく人をみるようにしている。

結果、今は敵方だけど(こうゆう言葉は好きではないけど)よく理解できる人もいるし、自分の信念をもって動いている人もいる、まっすぐであろうとしている人もいる。

また、口ではいろいろ「人のため」だとか言っているけど、実は全然そうじゃない人もいたりする。もう少しましな人間だと思っていたのだけど、がっかりな人もいた。
がっかりなタイプは、よくよくインプットしたので、今後の人生では、そうゆう人間は早めに見抜いて絶対に関わらないようにしようと思う。(でも、結構、多いタイプなんだよなあ。あと、自分に自信がないもんだから、徒党を組みたがるタイプだし困ったもんだ。)

今回の事件をきっかけに、もう連絡とか取れなくなる人もいるけど、出会えたことに感謝をしているし、元気にやっていって欲しいなと本当に思う。

2008年03月09日

経理が経営に関わる時の注意点

ある会社の再建プロジェクトに、非常に短期間であったが関わらせていただいたことがある。

売上は上がっているし、各ファンクションごとには優秀な人材もいた。
しかし、新規事業に手を出していって、それぞれが利益が出ず、さらに管理部門が非常に重いという問題点があった。その結果、資金繰りがうまくいかず、たちゆかなくなってしまったということだ。

結局、問題点を突き詰めていき、あえて問題を一つに絞るなら、CFOがきちんとCFOとしての仕事をしていないことが問題であった。(もちろんそのようなCFOを置いていたCEOにも責任もある。)

CFOは経理畑出身の人間であった。
そして、経理専門の部下も4名ほどいて、集計をしているのだが、経営に必要な数字を出すことができてなかった。主な問題点は以下。
・出てきている財務諸表が経営上ほとんど意味がなかった。(経理のソフトから出力されるのみ)
 ⇒ 項目が細かすぎる。部門別の実際の収支がわからない。ポイントを押さえてない。
・見通しがない。
 ⇒ キャッシュフロー上も、損益上も。。。

今の会社ではないんだけど、僕自身も全く使えない経理の人間と仕事をしたことがありました。(本人はいたって、良い仕事をしているつもりだったから始末が悪い。申し訳ないけど、僕から見ると全く仕事をしていないのと一緒でした。)彼は再建を必要とした会社のCFOと全く同じ発想だった。

だから、もし経理担当が経営に関わって、全社の動きを見たりするような立場に立った場合は、全く考えを変えて、以下のことを考えるように気をつけてください。でないと、乱気流の中を、何の計器も持たないで、空を飛ぶようなものですから。

・経営に必要な数字は何かを常に考えること。(PCA会計や弥生にデータを打ち込むことが仕事ではない。)
 どうゆうセグメントに分け、売上と利益を出す源泉になる費用をどうするか。を考えること。
・その数字を掴める仕組みを作って、従業員のモチベーションに繋がるようにすること。
・見通しを数値で持つこと。

たとえベンチャーであっても、最低限、上記のことをとらえられないと、経営判断を適切にはできないので、気を配るようにしてください。

2008年03月13日

SNS的仕事術(鶴野 充茂)

今日も社外のメンバーと、あるプロジェクトを進めることになったが、
なかなかリアルで集まることもできないし、検討事項もたくさんある
ので、バーチャルで進めることにした。
こんなことが、ごくごく普通に行われていると思う。

ネットの発達で、時間と空間の仕切りもなくなった。
また、会社とプライベートという仕切りもなくなってきた。
この結果、個人が自分の名前で仕事ができる機会が増えてきた。

そのためのネットを中心に、自分作りやリアル組織の作り方が、本書では
述べられている。
大量情報時代の情報収集方法については、もう少し掘り下げた方が
いいと感じたが、一通り個人として活躍していくためのノウハウが述べられて
いるので、今、会社員として働いているけど、広い世界に出たいと考えて
いる人は、目を通してみるのがよいと思います。

  • 現代はいよいよ個人が自分の名前で活躍できる時代だ
  • 本当に自分の名前で仕事をするためには、自分自身がしっかり自立し、自分の付加価値をきちんと発信する必要がある
  • 成功の鍵を握るのは、情報発信力
SNS的仕事術 ソーシャル・ネットワーキングで働き方を変える! [ソフトバンク新書]
鶴野 充茂
ソフトバンククリエイティブ
2006-07-15
平均評価点4.0
コメント:mixiの話ではなく
コメント:これからの時代の仕事術の本

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年03月16日

巨大人脈SNSのチカラ(原田和英)

SNSについての現状をまとめた本。
SNSによって人脈が大きく変わるという結論にもっていきたかったようだが、ちょっと掘り下げが甘いなあ。

2005年の夏、CNETに「SNSが成功しない5つの理由」という記事の紹介が出ていたが、まさにmixiなんかがそろそろ廃れてくるかなあ。と感じる理論的根拠になるかなと思う。


  • 1つめは、そこですることがない。とりあえずネットワークをつくるのはわかるが、その先に何をしていいかわからない。
  • 2つめ、SNSは時間をとる。たとえば、同じ時間を費やすにしてもブログやニュースサイトの方が情報は良質で量も多い。
  • 3つめは、ビジネスモデルとしてトラフィックを集めるだけで収益源としては十分でない。
  • 4つめは、変な人がいる。
  • 5つめはとして、この世にはすでにインターネットがある。もし、だれか人の情報を知りたいならば、インターネット検索があるではないか。

巨大人脈SNSのチカラ (朝日新書 31)
原田 和英
朝日新聞社出版局
2007-02
平均評価点3.5
コメント:文章が稚拙である
コメント:おはなし

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

生き方(稲盛和夫)

本書では「人間は何のために生きるのか?」という根本的な問いに答え。
「いかに生きるのか?」かを、稲盛さんがご自身の経験に基づいて書かれている。

読み進めていくうちに、自分の心の深い部分と対話がはじまるような、なかなか巡り合えない一冊です。

本書を読んで稲盛さんは、成功されるべくして、成功されているのだなあと、つくづく思いました。
やはり、人生を数十年単位で考えた時、成功をし続けるには、成功の法則に則る必要があるのだと感じました。それは、自分の心の深い部分(良心)の声に徹底的に従うことだと思います。それは、自分の望むことであるのだけど、なかなかその通り生きられないのも我々の性ですね。

短期的には、嘘をついたり、人を裏切ったり、人を傷つけたり、自分のわがままを通したり、した方が得のように感じることがありますが、数十年のスパンで見ると、悪い種を播くと、悪い結果は必ず出ます。

今、身の回りでトラブルが起きている人、今後どのように生きていったらいいのか分からない人、現状に満足してしまっている人、あるいは、もうあきらめてしまっている人にオススメです。

  • 「この世へ何をしにきたのか」と問われたら、私は迷いもてらいもなく、生まれたときより少しでもましな人間になる、すなわちわずかなりとも美しく崇高な魂をもって死んでいくためだと答えます。
  • 働くということは人間にとって、もっと深遠かつ崇高で、大きな価値と意味をもった行為です。労働には、欲望に打ち勝ち、心を磨き、人間性をつくっていくという効果がある。
  • この世界の、この宇宙のどこかに「知恵の蔵(真理の蔵)」ともいうべき場所があって、私たちは自分たちも気がつかないうちに、その蔵に蓄えられた「知」を、新しい発想やひらめき、あるいは創造力としてそのつど引き出したり、汲み上げたりしているのではないか。
  • 蔵の戸を開いて知恵を得るにはどうしたらよいのか。それには、やはり燃えるような情熱を傾け、真摯に努力を重ねていくことしかないのではないか。
  • 事をなそうと思ったら、まずこうありたい、こうあるべきだと思うこと。それもだれよりも強く、身が焦げるほどの熱意をもって、そうありたいと願望することが何より大切になってきます。
  • 完成形がくっきりと見えるようになるまで、事前に物事を強く思い、深く考え、真剣に取り組まなくては、創造的な仕事や人生での成功はおぼつかない。
  • 構想そのものは大胆すぎるぐらいの「楽観論」に基づいて、その発想の翼を広げるべき。 ただし、その構想を具体的に計画に移すときには、打って変わって悲観論を基盤にして、あらゆるリスクを想定し、慎重かつ細心の注意を払って厳密にプランを練っていかなくてはなりません。 そして計画をいざ実行する段階になったら、再び楽観論に従って、思い切って行動にとりかかるようにする。
  • 事業の「原理原則」はどこにあるか。会社の私益やメンツにあるのではない。それは社会や人の役に立つことにある。利用者にすぐれた製品やサービスを提供することが企業経営の根幹であり、原理原則であるべきだ。
  • 人格というあいまいなものより、才覚という、成果に直結しやすい要素を重視して、自分たちのリーダーを選ぶ傾向が強かった。才あれども徳に乏しき人間を自分たちの長としていただきたがる。そんな傾向やメンタリティを、私たちはなかなか払拭できずにいます。
  • 思いやりとか利他といった美徳が、いまの日本社会からすっかり失われてしまったという気が強くする。思いやりや利他の心が忘れさられてしまえば、残るのはおのれの欲望だけです。
  • 私たちに起こるすべての事柄には、かならずそうなった原因があります。それはほかならぬ自分の思いや行いであり、その思念や行為のすべてが因となって果を生んでいく。この因果律の無限のサイクルもまた、私たちの人生を支配している摂理なのです。
生き方―人間として一番大切なこと
稲盛 和夫
サンマーク出版
2004-07
平均評価点4.0
コメント:良書。
コメント:世の中素直に単純な・・・

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年03月19日

新聞社(河内孝)

新聞社のビジネスモデルが崩れ始めている。
僕も、今は、一切新聞を読んでいない。3年ぐらい前までは日経新聞を読んでいたが、今は、日経テレコンで情報収集しているので、わざわざ紙媒体を読む必要はないからだ。他の新聞は基本的に読んでもしょうがない内容がほとんどなため、googleアラートに引っかかってくるものだけを読んだりしている。

新聞が読まれなくなった原因は、


外からの変化として、インターネットの普及が大きな要素です。そして、もう一つの引き金は携帯電話の爆発的普及でした。

とある。インターネットの普及で、欲しい情報はわざわざ新聞を取っていなくても得られるようになった。携帯電話の普及によって、通信費が家計を圧迫して、新聞費まで回す余裕がなくなった。


しかし、新聞社はまだ大きく生まれ変わるための方策を打っていないかに見える。
よく、経営者は焦らないなあ、と傍からは見えるのだが、もし、新聞が売れなくてもテレビで食っていけると考えているようだ。メディアとしては、新聞社が最も古い歴史を持っていることもあり、新聞社各社はテレビ局を持っている。“放送をすることができる機会をできるだけ多くの者に対し確保することにより、放送による表現の自由ができるだけ多くの者によって享有されるようにすること”を目的とした「マスメディア集中排除原則」に反して、新聞社は多くのテレビ局を実質保有していた。放送事業者の「マスメディア集中排除原則」違反事例への対応について


このことは、日本のマスコミの健全な発展を阻害してきた。
そして、メディア界の様々な実態が国民に隠蔽され、隠蔽された結果、一部の人の利権に利用され続けた。

要するに新聞社やテレビなどのマスメディアも護送船団方式で守られ続けたために健全な発展が為されないままに今に到っているということだ。

新聞社には、今後、非常に厳しい時代がやってくるが、


「日本で、世界でいま何が起きているのか。時代にどのような意味を持つのか、それが自分の生活にどんな影響を与えるのか」という「知」への欲求。それに応える機能は、どう考えても、現在の新聞社あるいは通信社が持つシステムが最もふさわしいと思うのです。

と、あるように、新聞社が持っている取材能力に関しては、新聞という形態にこだわらなければ、求められるものとなっていく。

今後の厳しい時代を越えて、世界にも情報を輸出できる新しい新聞社が生まれてくることを期待したい。

新聞社―破綻したビジネスモデル (新潮新書 205)
河内 孝
新潮社
2007-03
平均評価点4.0
コメント:新聞の将来
コメント:そもそも論

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2008年03月23日

官僚とメディア(魚住昭)

本書はマスメディアの隠蔽体質やその構造などについて書かれており、マスメディアは腐っているなあと感じさせられました。マスメディア業界にいる良心ある記者の方々はさぞかし苦しい思いをしているのではないかと思います。

本書を読み終えて、最も感じたことは、もしマスメディアが政治、官僚、警察、検察等との癒着がなく、自由に言いたい放題の世界が来たとして、本当によい世界が来るのだろうか?ということでした。

マスメディアにいる人たちには、根本的に「何が正しいことなの?」という考えがないです。
だから、単に権力の側にいる人たち(彼らの論理で)の粗を探して、攻撃することが正義であると考えているようです。それが、日本が選挙パラノイアと、海外から評価されて何を考えているのか分からない国民だと言われている理由にもなっています。

外部環境の変化としては、インターネットや経済のグローバル化によって、今までやりたい放題だったマスメディアが経営も考えなくてはいけない。という状況です。
今後は多くの言論機関、メディアが生まれてくると思います。
それは、政治色や宗教色を持ったものになると思います。なぜなら、言論の自由は、各人の考えや信仰があって、それを表明するためにこそ保証されるものだからです。

単に嫉妬心や欲望を煽るだけのメディアではなく、主義主張をしっかり持ったメディアが、それぞれの正しさを戦わせていく世界こそが、民主主義を正しい方向に導くし、時間が資源になっていく時代では良質な情報源とされていくことと思います。

  • 安部政権に嫌がらせをされるかもしれないが、我々は権力におもねってはいけない。何かあったら踏ん張るしかないんだ
  • 報道機関が権力批判の刃を鈍らせてしまうなら、これは本末転倒ということほかない。
  • かつて私たちの職場には、年にかならず一度か二度、あるいは数回、記事をめぐってエライさんと“兵隊”とのあいだの緊張関係が発生したものだ。(略)まるでそんなときだけ自分が記者であることを確かめあってさえいるような、生き生きとした表情が職場に現れるといった風景が、少なくなかった。

基本的には自分の上にいる人たちを戦って引きずりおろしたいという考えがあるようです。また、我々も全く勉強しないで、普通にメディアからの情報に接していると、このような考えに洗脳されていきます。正義のためには、戦いもするべきだけど、“戦うことが正義”という考えに毒されてはいけないです。

  • ナベツネ氏の頭の中には、自分の会社の利益のために政府に圧力をかけるのは、報道機関の禁じ手なのだ、という意識がまったくない。国有地の払い下げを受けることや公取委を抑えるために政界工作をすることを少しも後ろめたく思っていない。
  • 客観情報主義とは、前にも触れたように当局の発信する情報に全面的に依拠することだ
官僚とメディア (角川oneテーマ21 A 62)
魚住 昭
角川書店
2007-04
平均評価点4.0
コメント:個々の話題を貫くものが弱い
コメント:事実を見えにくくする構造

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

WEB2.0時代のケータイ戦争(石川温)

本棚を見ていたら、読んでない本の中にこの本は紛れていた。
2006年末に発刊されたものなので、1年以上前の本であった。

中華料理屋でラーメンを頼んで届くまでの間、ペラペラ読んでいたのだが、この手の本の対応時間は半年ぐらいしかないなあと感じた。
WEB2.0の話はほとんど出てきてないし、当時のキャリア戦略の説明だけなので、今、読んだらほとんど価値はないですね。

ついでなので、2007年におきたケータイ関連の出来事をまとめておきます。
①ソフトバンクの躍進
②ケータイ発の小説の拡大
③モバゲーの躍進
④フィルタリング問題

Web2.0時代のケータイ戦争―番号ポータビリティで激変する業界地図 (角川oneテーマ21)
石川 温
角川書店
2006-10
平均評価点4.0
コメント:携帯業界について分かりやすく整理されています。
コメント:内容豊富です。

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年03月26日

iPhone(岡嶋裕史)

今後、家電が情報機器へ変わっていく。情報機器となった家電は複雑な操作は不要で、直観的に使用できるものでなくてはならない。
このときに、期待されるのが、全ての家電を操作することのできるリモコンである。
リモコンは直感的にいろんな家電を操作できるインタフェースを搭載されていることが必要で、単に情報家電へのアクセス機器なるだけでなくネットワークに接続することで、決済やエンターテイメント端末としても使用されることになる。
その一つの候補として、iPhoneが想定される。
iPhoneは、全面タッチパネルの計上しており、直感的に操作することができる。

iPhoneが日本に投入されることの意味はキャリアを横断した端末として使用されることも付け加えられる。従来、キャリア主導で、メーカーは端末を作ってきたが、端末のオープン化の波がやってくるだろう。

WEB2.0はバズワードとして騒がれてきたが、実は収益源は広告がほとんどで、しかもGoogleの一人勝ちだった。その他のビジネスモデルは成立していない。

しかし、iPhoneの投入によって、新しいビジネスモデルが生まれてくる可能性がある。

Googleもアンドロイドとう、ケータイ端末向けのOSやUIの開発を進めているが、将来的に、リモコンのポジションを狙っているなど思う。

iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書 302)
岡嶋 裕史
光文社
2007-05-17
平均評価点2.5
コメント:この本を手に取られるような方にとって、前半100ページまではいりません
コメント:タイトルと内容が乖離している

by [Z]ZAPAnetサーチ2.0

2008年03月28日

グリーン電力証書

株式会社 自然エネルギー・コムという会社が「グリーン電力証書」というサービスを提供している。電力などの供給源が、自然エネルギーであること(太陽、風力、バイオマス、地熱、水力)を証明するというサービスだ。
ある企業が事業を行うにあたって、自然エネルギーを使いたいと思っても、自社で発電システムを持てないと、どこから電力を買ってくるかという問題になるが、「グリーン電力証書」で保証された電力を買ってくることができるようになる。という仕組みだ。

About 2008年03月

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