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2008年06月 アーカイブ

2008年06月17日

水滸伝(19)(北方謙三)

北方謙三の「水滸伝」を読了した。

水滸伝は、古典の方は読んだことがなく、北方の「水滸伝」を初めて読むことになった。登場人物は古典で伝えられてる人物を登場させているようだが、物語の内容は随分変えているようだった。

解説を読むと、キューバ革命をモチーフにしているようで、戦争だけでなく、諜報機関が登場しての情報戦や、資金源としての塩など、かなりリアリティのある内容だった。

2つのポイントが思い出される。

1つは「人材活用」。もう一つは「大将の器」。

人材活用について、
とにかく個性溢れる人材が登場してくるのだが、その個性を生かせているリーダーについては、かなり学ぶものがある。やはり言えることは、人間をよく観察して、そしてどのように活用するかを徹底的に考えていることだ。おそらく、人間の幸・不幸を分けるものとして、“自分の場所”を得られるかどうかという問題があると思う。個人としては、どのような環境でも、やれる限りの力を尽くすことは大切であるが、やはりその人が最も力を発揮できることは何かということをリーダーは考えたいものだと思った。


大将の器について、
宋江は大将であったが、本人は何かの能力に秀でている訳ではなかった。しかし、部下はその大将の下で、生き生きと活躍ができた。部下が安心して動けるというのは、大将が腹が据わっているということが重要。腹が据わっていない大将は部下から信用されない。そして、いつか、はしごをはずされるのではないか?という状況では、人は決して力を発揮しきれない。腹が据わってない人の特徴は“逃げる”ことだ。根本には信念が無いから、周りの環境に振り回され、失敗を部下のせいにしたり、面倒なことから逃げてしまったりする。腹が据わるためには信念があるのであれば、信念を強くする方向でリーダーは努力していきたいものだと思う。

水滸伝 (19) 旌旗の章 (集英社文庫 き 3-62)
北方 謙三
集英社
2008-04-18
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